荻野先生のリサイタルを聴いて

2019/10/27

特別寄稿

若岡俊介

荻野先生、いつも通り20数曲全て何も見ずに歌われた。
ソプラノのキラキラした伸びのある歌い方は、圧倒される。フォルテ・ピアノも凄い!!
コンサートで歌手は見ずに歌うけど彼らは大半持ち歌を持って長年それを歌い続けている。
先生は、毎年違う歌を20数曲全て暗譜。
今回歌った三好達治・立原道造の詩、各作曲家の説明も全て自分でやられる。
この時は少しメモを見たりされるけど、その頃の年代、詩人の歳なんかも織り交ぜて説明して貰えて背景が分かって得した気分。
今回は日本語なのと手元に持っているプログラムには歌う詩が全曲載っている。
曲を紹介しながら「今回は皆さん、詩を見ながら聴かれているのでプレッシャー、歌詞間違うかもわかんないから。」と笑っていた。
日本の歌だけど、知識のない私には、知っている曲は全くなく、アンコールの時の歌を少し知っていたくらい。
同じ詩を別の作曲家が作ったのも2曲入っていた。
別宮貞雄の「暗い心の夕ぐれに」と、木下牧子の「草に寝て」が私的には好きだった。
前半の衣装は、着物柄イメージのドレス? 日本の歌に合わせられたのか、凄くマッチしていたなあ。

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